東日本大震災聴覚障害者救援の報告
平素は当協会の活動にご協力を賜り感謝申し上げます。
すでにお知らせいたしました通り、全日本ろうあ連盟などが中心となって立ち上げた救援本部の支援活動として、医療・メンタル班が現地入りしました。4月15日から17日、22日から25日まで、宮城県湾岸部を中心にアセスメント調査を行いました。
ソーシャルワーカーと看護師がセットになって、運転ボランティア、現地案内の方などと一緒に回るやり方でした。多賀城、石巻、蔵王、亘理(わたり)、気仙沼、岩沼など被災地をまわりました。
生活面で非常に専門的な支援が必要と思われるケース、震災前から精神的課題を抱えていたのが震災で表面化する重篤なケースで、至急、保健センターなど関係機関の対応が必要とするケース、未曾有の経験をしてフラッシュバックを起こし、余震におびえながら暮らす聴覚障害者に対するこころのケアがが長期にわたる必要があると見受けられました。
また、現地の支援者に対するサポートの必要性も見受けられました。25日に、現地視察に来ていた日本財団の方への報告会を開き、精神面でも生活面でも専門的に継続的に支援していく体制が必要ということを話し、ぜひ支援を、とお願いしました。
今回の現地入りの結果をまとめ、救援本部でまとめることになりますが、今回だけで終わらず、長期的な支援体制を組むことになると思います。
また、次の派遣があるかもわかりませんが、その時は、皆様のご協力をお願いいたします。支援ができるということは、やはり、自分で健康管理ができる、ということです。
6月の研究大会で報告ができればと思います。
会長 稲 淳子
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