連日30度を超える炎暑の日が続いています。皆さま、暑さに負けず、元気に、日頃の業務に励んでおられることと存じます。
日頃より、本協会事業に多大なご理解とご協力を賜りまして、おかげさまで本年6月28日・29日の二日間、東京都渋谷区にて、定期総会と研究大会を開催することができました。
本年も日本財団の助成により、全国派遣事業「聴覚サポートなかま」を継続しています。その全国派遣事業が全国津々浦々に広まっていく状況はゆるやかでありますが、少しずつ実績が積み重ねられています。なかなか効果がみえにくい事業ではありますが、これも聴覚障害に沿った支援であるからこそ、と思っています。常時、派遣状況を報告し、理解を拡大していくべきでありますが、前例のない事業ですので、遅々たるもので、なかなか報告する機会が少なく、申し訳ないと思っています。どうぞ、皆様のご理解とご支援をお願いする所存です。
そして、聴覚障害の特性に対応した専門職の養成も、なかま事業と並行して地域のソーシャルワーカーを育てていくことも大きな課題の一つです。
一人でも多く、聴覚障害者が地域で安心して生活をしていくために、多くの関係機関や関係者と連携していくソーシャルワーカーを育てていきます。
そのため、二日間、専門職としてお互いに、遠慮なく厳しい御意見や批評などを交えながらの研修会となりました。
簡単ですが、以下の報告をさせていただきます。
今後も協会の活動を見守ってくださいますようお願いします。
〇総会の報告
・当協会の2014年度活動報告と決算報告、2015年度活動方針と予算報告について、満場承認を以て可決致しました。
・2015年度の事業も全国派遣事業「聴覚サポートなかま」は継続していきます。その中で、事業として四国と東北にろう者寸劇で学ぶ精神保健講座を企画しています。
・今年の11月に、長崎で研修会を開催する予定です。
〇研究大会の報告
一日目 講演「発達障害のある聴覚障害児の実態と支援」
日本学術振興会 特別研究員大鹿氏
二日目 ・「聴覚サポートなかま」全国派遣状況報告
・四国ろう相談支援協会設立サポート報告
・精神演劇の企画の報告
・「聴覚障害ソーシャルワークにおける専門性とは」
四天王寺大学 原順子氏
・「聴覚サポートなかま」事業の2事例の発表と意見交換、討議