2016年4月14日

早や、10周年になりました!

Filed under: 未分類 — office @ 1:10 PM

2016年度が始まりました。またも遅い挨拶になりました。もう桜が散ってしまい、社会福祉士・精神保健福祉士資格の合格発表も過ぎてしまいましたね。新しいなかまができたのでしょうか?

2015年度は・・・バタバタと過ぎていったような気がします。4月から2016年度が始まり、6月に総会と研修会を開催しますが・・・・気づいたら、本年で、当協会が10歳になります。

2015年度の会員数は100名を超えています。10年前に、協会設立時の会員20数名からスタートしたことを思い起こしますと、大きな変化だと、感慨深いです。

始めのころは、役員だけの総会、研修会であり、会員たちと円座になっていろいろと議論をたたかわせたものでした。まさに本年度が一つの区切りとなりました。おかげさまで、今年も、みなさまにご挨拶ができることをうれしく思っています。

2015年度は、全国派遣事業「聴覚サポート・なかま事業」と並行する中で、初めての試みとして、啓発学習会「メンタルヘルス演劇」を実施しました。

当協会は、講義や講演も含めて、派遣の先々で、聴覚障害者のメンタルヘルスケアについてお話しをし、理解や配慮を求め、周知してきました。その中で、視覚情報に頼るところが大きい聴覚障害者への支援をしていくうちに、視覚に訴えられるものがないものか・・・と思案していましたところ、演劇をやってみよう、と提案がありました。

四国、東北の各二か所で初めて上演をしました。その結果はいうまでもなく、「まさに百聞は一見に聞かず。」の反響をいただきました。

今までの当協会の活動は、職能団体として、人とのかかわりがあるからこそ、なかま事業も精神演劇も研修会なども実践してきたと言えるでしょう。

10周年を迎える協会は、現在、会員が増え、注目度が高くなり、活動自体がひろがっています。協会設立の当時を思い起こし、そのことを振り返ってみますと、人とのつながりが、ひとつひとつ積み重なって、それが今後につなげていけるんだと思います。しかし、聴覚障害者・児の特性を把握し直接コミュニケーションをもって支援していく当協会としてのありかたは、組織としては、まだまだ不十分な面があります。だからこそ、みなさまの忌憚のないご意見や提言をお願いしていく所存です。

今後も未来へ繋いでいけるように、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

今後も、当協会は、皆様のお気持ちにそえていけるよう、日々努力してまいりますので、どうぞ、新年度も引き続き、よろしくお願いいたします。

会長 稲 淳子

2015年12月21日

長崎研修報告 2015年11月21日~22日

Filed under: 未分類 — office @ 4:31 PM

早いもので、師走の月になりました。さて、長崎研修は、11月の3連休の中にもかかわらず、沢山の方に参加していただき、充実した二日間となりました。

第一日目は累犯障がい者支援をテーマとして、長崎県地域生活定着支援センター所長の伊豆丸剛史氏に講師をお願いし、「『更生』とは何か?~長崎定着の実践から見えてきたもの~」というタイトルでご講演いただきました。

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伊豆丸氏は、高齢者や障がい者が刑務所出所後も生活に困ることなく、また累犯せずに安心して生活できるように、受刑中から関わることの支援の必要性を訴え、地域生活定着支援センターにおける高齢者・障害者累犯支援の取り組みを始めています。処遇指標によって送られる刑務所が違うこと、犯罪者の矯正指導、全国各地において効果的な支援を行なうために各都道府県設置のセンター、全国地域生活定着支援センター協議会(全定協)が設立されたことやセンターの受託先は都道府県によって違うことなど、時折ご自身の体験を織り交ぜながらお話いただき、多くの学びになりました。長崎地域生活定着支援センターで支援してきた400名の内、ろうあ者支援のケースについても守秘義務範囲内で事例報告がありました。

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また、伊豆丸氏は、長崎だけの課題ではない、全国に共通する課題と話され、当協会と連携・協働について具体的に考えていきたいとお言葉をいただき、全国の地域生活定着支援センターへ当協会の活動をもっと知ってもらいたいと言ってくださり、早速、全国地域定着支援協会に周知すると言ってくださいました。

 

参加者からは、・・・

「再犯を防ぐために地域格差がないようなシステム作りがあると良いと感じました。今後自分も更生に関わりたいと思わせる内容で刺激を受けました。」

「福祉現場での協力・支援・強化の大切さを感じました」

「これから地域で取り組んでいきたい」

「地元で南高愛隣会の累犯者更生についての勉強会があったので関心をもっておりました。協会からのお話も、「協会が在る意味」が伝わり、何もできなくて萎えそうになる気持ちを新たにさせていただきました。」

「定着支援センターの方の話を聞く貴重な機会になった。」

「再犯を防ぐために地域格差がないようなシステム作りがあると良いと感じました。今後自分も更生に関わりたいと思わせる内容で、刺激を受けました。」

などの感想をいただきました。

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第二日目は、会員以外にも呼びかけ、九州、特に長崎県のろうあ者相談員、相談支援に関心を持つ手話通訳者などが集まり、最初に日本聴覚障害SW協会の紹介についてレクチャーを行いました。そのあと、当協会理事が「就労支援について」や「精神保健福祉支援について」事例を織り交ぜ話しました。参加者からは積極的な質問があり、日頃の業務の振り返りとなったようです。

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参加者からは・・・・

「就労支援の大変さ、難しさがわかりました。聴覚障害者の支援は1回で済むものでなく、断続的に行う終わりのない支援なんだとわかりました。」

「今後聴覚障害者に関わる中で気づきがあった場合、専門の方へのつなぎ、より良い支援や指導を得られるように行いたい。」

「まだわかっていないことがあると途中で涙が出そうになりました。わかっているつもりではいけませんよね。理解することがいかに大切かを学ばせていただきました。」

との感想をいただきました。

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協会より・・・

これまで東京、大阪、北海道と開催してきましたので今回は九州地域にご協力をお願いし長崎開催となりました。

長崎県聴覚障害者情報センターさんのご厚意で機材運搬、貸出、その他諸々温かなお気持ちもいただいて無事に終了でき、この場をお借りして御礼申し上げます。

研修だけでなく、当協会の活動に対しても、皆様のご理解とご協力ご支援をありがとうございます。

 

2015年8月7日

2015年度定期総会・研修会のご報告

Filed under: 未分類 — office @ 2:20 PM

連日30度を超える炎暑の日が続いています。皆さま、暑さに負けず、元気に、日頃の業務に励んでおられることと存じます。

日頃より、本協会事業に多大なご理解とご協力を賜りまして、おかげさまで本年6月28日・29日の二日間、東京都渋谷区にて、定期総会と研究大会を開催することができました。

本年も日本財団の助成により、全国派遣事業「聴覚サポートなかま」を継続しています。その全国派遣事業が全国津々浦々に広まっていく状況はゆるやかでありますが、少しずつ実績が積み重ねられています。なかなか効果がみえにくい事業ではありますが、これも聴覚障害に沿った支援であるからこそ、と思っています。常時、派遣状況を報告し、理解を拡大していくべきでありますが、前例のない事業ですので、遅々たるもので、なかなか報告する機会が少なく、申し訳ないと思っています。どうぞ、皆様のご理解とご支援をお願いする所存です。

そして、聴覚障害の特性に対応した専門職の養成も、なかま事業と並行して地域のソーシャルワーカーを育てていくことも大きな課題の一つです。

一人でも多く、聴覚障害者が地域で安心して生活をしていくために、多くの関係機関や関係者と連携していくソーシャルワーカーを育てていきます。

そのため、二日間、専門職としてお互いに、遠慮なく厳しい御意見や批評などを交えながらの研修会となりました。

簡単ですが、以下の報告をさせていただきます。

今後も協会の活動を見守ってくださいますようお願いします。

 

〇総会の報告

・当協会の2014年度活動報告と決算報告、2015年度活動方針と予算報告について、満場承認を以て可決致しました。

・2015年度の事業も全国派遣事業「聴覚サポートなかま」は継続していきます。その中で、事業として四国と東北にろう者寸劇で学ぶ精神保健講座を企画しています。

・今年の11月に、長崎で研修会を開催する予定です。

 

〇研究大会の報告

一日目 講演「発達障害のある聴覚障害児の実態と支援」

日本学術振興会 特別研究員大鹿氏

二日目 ・「聴覚サポートなかま」全国派遣状況報告

・四国ろう相談支援協会設立サポート報告

・精神演劇の企画の報告

・「聴覚障害ソーシャルワークにおける専門性とは」

四天王寺大学 原順子氏

・「聴覚サポートなかま」事業の2事例の発表と意見交換、討議

P1100768(事例報告:二神) P1100770(事例報告:武藤) P1100754(2)(なかま精神演劇企画:舘脇事務局長)

2015年5月13日

2015年度 会長挨拶

Filed under: 未分類 — office @ 11:46 AM

新緑がまぶしい季節になりました。今季は、雨が続き、洗濯物が生乾きでイラッとしたり、お布団も干せず…、何より体調管理が大変だったのではないでしょうか。これからは暑さ本番ですが、時節に関わらず、支援の現場では、体力がものをいいますね。皆さんも体調の管理に気をつけて日々の業務にのぞんでいただきたいと思います。

さて、6月は総会と研修を開催します。2015年度に入り、当協会のなかま事業も2012年度に始まった東日本大震災支援から数えて3年となり、多くの登録ワーカーのご協力をいただきながら、全国各地の支援現場で実践を積み重ねてまいりました。その実績と評価をみると、現地と人とのかかわりから、さらに幅広い支援のニーズが求められ、その中でもひときわ…困難ケースにとことん向き合っていく姿勢とその重みをひしひしと感じています。

今回もその重みを共有するべく、なかま事業の事例を振り返りながら「聴覚障害のソーシャルワーク」とは何か、ワーカーに求められる資質は?と考えていきたいと思います。

書籍紹介

もうひとつ、顧問の原氏が研究をまとめた著書についても興味深い内容ですので、紹介します。

聴覚障害者へのソーシャルワーク

聴覚障害者へのソーシャルワーク

本書は聴覚障害ソーシャルワーカーの専門性とは何なのかを、科学的根拠に基づく調査研究により考察し、とくに、ろう文化にアイデンティティをもつ聴覚障害者を対象としたソーシャルワーク論を展開した意欲作。質的調査により明確化した「聴覚障害ソーシャルワーカーに求められるコンピテンス」や、ろう文化の視点を中核とする「文化モデルアプローチ」は新たな知見である。

総会・研究大会のお知らせ

6月28日(土)午後1時~総会

       午後2時半~講演 大鹿綾氏(日本学術振興会)

「発達障害を抱える聴覚障害児・者の特性を理解した相談支援の質の高まりが求められています。聴覚障害だけでなく、発達障害も併せ持っていたら、どんな支援が必要とされるのかについて学びます」

6月29日(日)午前10時~16時 研究大会

会員の相談支援の質を高めていくことを目的として、当協会が取り組んでいる活動報告や聴覚サポートなかま事業からの事例発表

2015年1月25日に実施された社会福祉士・精神保健福祉士国家試験に合格された皆さん、聴覚障害のソーシャルワークを一緒に実践力を磨いていきませんか?

みなさまのご入会をおまちしております。入会申し込みと同時に、ご参加していただければうれしいです。入会方法については、会員募集のページをご覧ください。

不明な点は、事務局までメールにてお問い合わせください。

2014年8月13日

2014年度 研修会の報告

Filed under: 未分類 — office @ 5:02 PM

研修会1日目(6月28日午後)は、「聴覚障害者の成年後見について~事例から~」をテーマに、弁護士の田門浩氏に講演をしていただきました。

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講師の事例をもとに、成年後見制度の利用手続き、後見人として選ばれた場合の様々な義務や注意点、支援内容、地域との連携などを具体的にお話していただきました。

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聴覚障害者の成年後見人とは、その障害の特性や生活背景などを理解したうえで、利用する本人の幸せとは何かをよく考えていく大切さの重要性を知る良い講演でした。

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2日目(6月29日)の午前は「聴覚障害ソーシャルワーク実践を理論化する試み」についてのディスカッションが進められました。マイノリティである聴覚障害者について、聞こえる社会に対して説明できる力が大切であり、他のソーシャルワークにはない技術が必要などを認識しました。

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午後はワークショップで、各自「聴覚障害者」支援に特化したコンピテンスとは何かを考え、グループごとにコンピテンスの図を作成し、日頃の自身の支援活動を振り返る良い機会となりました。

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2014年7月28日

2014年度へむけて挨拶

Filed under: 未分類 — office @ 9:28 AM

2014年の6月、今年初めて、一般社団法人として、日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会の定期総会と研修会を開催することができました。

改めて振り返ってみますと、直接コミュニケーションによる専門的支援の必要性から、聴覚障害のソーシャルワーク活動を始めて、7年経過しました。

今も、聴覚障害者・児を取り巻く社会状況も変わり続けています。特に、東日本大震災の年は、聴覚障害のソーシャルワークが大きく求められ、また試された年でありました。特に、前例に学びながら支援をすすめていくようなことは困難さがありました。そういう中で、昨年から、聴覚サポート「なかま事業」が全国拡大になっていったことは、実に喜ばしいことだと思います。

こういう活動を支える皆様がいるからこそできることと思います。

そして、聴覚障害の特性にあわせて個人を尊重し、地域での生活を安定に結び付けるために、多くの関係機関や関係者と連携していくソーシャルワーカーを一人でも多く育てていきたいと思います。聴覚障害者と直接コミュニケーションをとる社会福祉士と精神保健福祉士で構成した職能団体として、ゆるぎのない、有資格者団体であることを、誇りに持てるようにしたいと願っています。

新しい年度に替わりまして、会長に再任することになりました。

今後もお互いに研鑽し、皆様の求心と意欲を期待しています。そして、皆様と活動を一緒にしていくことを期待しています。

会長挨拶

2014年1月17日

年頭のあいさつ

Filed under: 未分類 — office @ 2:54 PM

大変遅くなってしまいましたが、皆さん、あけましておめでとうございます。

年頭にあたり、私から一言お話をさせていただきます。
今回はいつもよりも長い冬休みでしたが、心身ともにゆっくり過ごすことができたでしょうか。

昨年までの3年間は、我々にとっても大変な3年でした。
東日本大震災救援活動から聴覚サポート事業「なかま」があわただしい中で始まり、昨年4月から全国対象に、聴覚サポート事業「なかま」がスタートしました。

今年からまた新しい一年がスタートします。やることは山積していますが、できることはすべてやり尽くしたと言えるくらい、一人ひとりの努力と工夫を重ねていって欲しいと思います。

直接コミュニケーションをもって支援をする。
専門性を持って聴覚障害の特性に合わせた支援をする。
地域の力を、なかまの力を、当事者の当たり前の人生を支援をする。

ソーシャルワーカー一人ひとり自己覚知する。
それぞれの立場で協力をお願いしたいと思っています。

みんなで心を一つにしてなかまを支えていきましょう。そして、我々もソーシャルワークを研鑽琢磨していきましょう。

今年もよろしくお願いします。

会長 稲 淳子

 

2014年1月16日

秋の学習会の報告

Filed under: 未分類 — office @ 5:22 PM

早くも1月半ばを過ぎました。

今年も地球温暖の影響で、日本列島が冷え切っていますね。寒い中、風邪の脅威にもめけず、日々の業務や活動に邁進されている皆様、お元気でしょうか。

報告が大変遅くなってしまいました。
昨年に、秋の学習会が行われましたのは、まだ紅葉が美しい時季でした。

11月30日土曜日、大阪市内で、公開学習会「司法と福祉の連携を考える」をテーマに、臨床心理士である河崎佳子先生にお話をしていただきました。

サブテーマとして、「法を犯した聴覚障害者の背景から見えたもの」とあわせて、講師の臨床実践や聴覚障害者関連の裁判、精神鑑定などをふまえながらお話ししていただきました。

聴覚障害が人格形成に影響を及ぼすのか?聴覚障害を抱えて生きてきた「成育史」の影響をも考えないといけないなど、お話をされました。

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参加者のアンケートから一部を抜粋します。
・法務省の関係の仕事をしております。実際の支援にむすびつくヒントをいただきました。
・今回のお話で、罪を犯して人も被害者となった人も、その前に相談に来てほしかったというお話しがその通りだと思った。
・ろう者が学校を卒業するまでに身につける社会性の中に「自分で説明できる」という部分の大切さに気づかされました。
・「ろう者の歴史を教える必要性」もなるほどと思える1つでした。「相手の身になれない」
もよくわかる納得できる言葉でした。
・聴障を抱えて生きてきた成育史の影響が人格形成に及ぼしている事に共感しました。
・ろう者が自分の事を説明できる事の大切さを知った。
など、たくさんの感想や意見をいただきました。

司法と福祉の連携は、社会福祉士、精神保健福祉士の為すべきソーシャルワークであると言えます。
これから社会的注目や関心が大きくなるだろうと予想されます。
寒さが厳しい今日です、体に気を付けてくださいね。

                               会長 稲 淳子

2013年7月17日

総会と研修会を終えて

Filed under: 未分類 — office @ 10:50 AM

梅雨明けが宣言され、早くも猛暑の日が続いています。皆様、猛暑の中、日々の業務に邁進しておられることと思います。お礼と報告が遅くなりましたが、先月の6月29日と30日の二日間にわたって、東京都港区ヒューマンプラザにおいて、総会と研修会を行いました。

本年度の総会は、2013年4月に一般社団法人を取得してから初めての総会です。

6月29日(土曜日)の午後、一般社団法人に移行することを会員の皆様に承認していただき、一般社団法人日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会として、スタートをきることができましたことをあらためてお礼申し上げます。

当協会の事業と会計の報告、及び東日本大震災被災聴覚障害者相談支援事業「聴覚サポートなかま」から全国聴覚障害者相談支援派遣事業「聴覚サポートなかま」へ引き継ぐことの報告がありました。

そのあとの研修会は、本年4月から展開する全国聴覚障害者相談支援派遣事業にあたっての研修となり、会員対象のみで行いました。

研修会第一日目の6月29日(土)は、「なかま事業から全国展開を見据えて」~あらためて聴覚障害者ソーシャルワークを深めあう~というテーマで、派遣コーディネーターの矢野からなかま事業の総括と、会計手続きの報告を行いました。それを踏まえて懇談会の形で派遣事業に関する話しあいを行いました。参加者の中から、派遣経験や不安や疑問などの話が出て、少しは派遣業務のイメージがつかめたのでしょうか。

研修会第二日目の6月30日(日)午前は、川根紀夫氏の講演「手話を暮らしの基盤としている聴覚障害者に対する援助活動を考える」~社会的障壁が生み出すコミュニケーション障害~というテーマでした。川根氏は、手話通訳士であり、行政の現場で業務されている経験から、福祉制度から人権問題まで幅広く多岐にわたる内容のお話しをしていただきました。

午後は、事例検討会「ソーシャルワーカーが元気になれる!」というテーマで、いくつかのグループにわかれて提供の事例について話し合いました。事例検討会は、事例発表ではなく、支援の良いところを皆さんで考え、意見や異論などをお互いに出し合いながら、また次へよりよい支援を踏み出そうというものです。参加者の皆さんは、力を、はげましをお互いにもらったのではないでしょうか?

これから毎年6月に開催する研究大会の研修は、会員対象の研修となり、全国派遣事業で派遣するワーカーたちにとって重要な研修になると思います。その一方で、当協会の啓発活動や学習の場として、学習会を行う予定でいます。本年度は、11月30日(土)大阪で開催する予定です。詳しい内容は、ホームページでお知らせいたします。皆様、どうぞ、ご参加ください。

本年度から新しい協会としてスタートをきることができましたのは、ひとえにみなさまのご支援のおかげです。これからも当協会の活動を見守っていただきますよう、心からお願い申し上げます。

2013年6月末日

会長 稲 淳子

2013年4月10日

2013年度挨拶

Filed under: 未分類 — office @ 3:49 PM

会長の稲淳子です。

4月から新しい年度がスタートしました。以前よりお知らせていました通り、4月から当協会は法人格をもってスタートします。それとともに、会員体系も変わることになります。すでに事務局長からお知らせがありましたとおり、会員は有資格をもつ会員のみとなり、4月から正会員で構成される協会として活動していきます。

当協会は職能団体であり専門性をもって支援活動をさらに進展していくために、会員を有資格に限定することは時代の流れの必然といえると思います。したがって今までご協力していただいた、また一緒に活動していただいた準会員、学生会員の皆様にお別れを言うのではなく、再会を楽しみに、待っています、と言います。

みなさん、将来一緒に活動する同志ですから、資格をとってまた帰ってきてください。お待ちしております。本当にありがとうございました。

今後は、学習会や活動の状況をホームページにてお知らせしていきますので、どうぞ、ご覧になってください。

日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会 会長 稲 淳子

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