2011年12月15日

なかま事業の様子

Filed under: 災害支援 — office @ 2:32 PM

派遣回数は11月までで15回、人数はのべ16人。
派遣件数は11月までで10件です。

11月に入り、着実に受任件数も増えてきています。現地コーディネーターの小海と宮城聴覚障害相談員の田脇さんと平間さんの精力的な活動および、宮城本部の全面的な支援によるところが大です。行政などの関係者からの本事業に対する認識もようやく高まってきており、行政と連携して支援をしていくケースも生じてきています。この支援形態は、将来地域にケースをお返しするための一つのモデルとなると思われます。
ほとんどのケースは、小海および田脇さんと平間さんに対応してもらっています。受理件数を見ますと、100件を超えています。その中から、長期にわたるもの、精神関係のケース、困難ケースなどについて、本人の了承を得て登録ソーシャルワーカーを派遣しています。本人と家族、最終目標は同じであっても途中過程のニーズが違うため、それぞれに登録ソーシャルワーカーを派遣するというケースもあります。また、医療や生活面での課題を抱えながら、就労復帰に向けて支援していくケースも出てきています。こうしたケースは、長期的に継続的に関わる必要があるのですが、地域のソーシャルワーカーでないため、月1~2回程度の支援頻度となっています。
また、県内での聴覚障害者の行事や集まりに派遣する取り組みも始めました。相談コーナーを設けたり、グループワークを実施したりしています。その中から、具体的な個別ケースが見つかり、派遣対象になったということもあります。
11月7日に、岩手県に小海とソーシャルワーカー協会の立場で矢野が説明に伺いました。まだ受理にはつながってはいませんが、地道に広げていきたいと考えています。
これからは、冬季になり、現地の方々はもちろん、支援者の方の健康管理にも留意する必要があります。12月中に一度、現地と本部でこれまでのことを振り返りながら今後の課題を検討していく予定です。

また、12月に入って、ガリバーインターナショナル様から車の寄贈をいただきました。

 

副会長 矢野耕二

2011年9月22日

被災地での支援活動風景

Filed under: 災害支援 — office @ 11:28 AM

東日本大震災被災聴覚障害者相談支援事業の1コマをご紹介します。写真は本人の了承を得て掲載しています。写真の様子は、書類記入支援をしている状況で、小海現地コーディネーターと現地のろう者の方です。少しずつですが、支援が開始されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年8月15日

第1回支援活動報告

Filed under: 災害支援 — office @ 11:51 AM

4月と5月に、宮城県で、125人の被災聴覚障害者に面接し、実態調査を行いました。その 結果、ほとんどの人に精神的なショックが見られ、また被災地での聴覚障害者はラジオなどから情報を得ることができないため生活の立て直しが難しく、さまざ まな問題を抱えていることが わかりました。
現地には、手話などで聴覚障害者とコミュニケーションが十分とることのできる社会福祉士や精神保健福祉士はいないか、少ないと思われます。
そのため、7月から仙台に常駐する、ろう者のソーシャルワーカーを派遣し、7月中は現地の滞在先を探したり、関係団体への事業の説明を行ったりしました。今後は当協会の会員を中心に現地に派遣できる人を登録して、ケースが生じたらすぐ派遣が出来 る体制にしていきます。

副会長 矢野耕二

聴覚サポート「なかま」決定

Filed under: お知らせ,災害支援 — office @ 11:06 AM

当協会が実施する東日本大震災被災聴覚障害者相談支援事業の愛称が聴覚サポート「なかま」に決定しました。あわせて、チラシも完成しましたので、下記よりダウンロード下さい。

聴覚サポートなかま チラシ

日本財団マンスリーレポート

Filed under: お知らせ,災害支援 — office @ 11:02 AM

日本財団のマンスリーレポートに、当協会が今後1年間の計画で実施する被災地のろう者支援事業について紹介されました。

http://road.nippon-foundation.or.jp/2011/08/road119-f680.html

2011年6月21日

被災地を巡って

Filed under: 災害支援 — office @ 10:50 PM

みなさまいかがお過ごしでしょうか?本日車で二時間かけて宮城県東部地域へ出向きましたが、陽射しの強いこと。青空も広がり初夏を思わせます。内陸とは言え、大震災による影響は、道路の突起や屋根を覆うブルーシートに現れています。
あの未曾有な大震災が起きて100日を過ぎました。何とも言えない感情が沸き起こってきます。
まだまだ支援が続いていますが、26日に微力ながらこれまでの活動を報告させて頂きます。拙い内容ではございますが、他にも魅力あるお話が聞けるかと思います。ご都合のつく方はどうぞご参加下さいますようお願い申し上げます。

6月20日(月) 田脇 博子

2011年5月11日

ダックスフントの飼い主が見つかる!

Filed under: 災害支援 — office @ 9:57 PM

前回、お知らせしていた矢野副会長が保護したダックスフントの件ですが、このたび、飼い主がみつかりました!
以下は、飼い主からのお礼状です。こちらも気持ちがあたたかくなります。本人様の許可を得て、紹介させて頂きます。
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拝啓 木の芽もふくらみ日増しに春らしくなってまいりました。
この度の大震災におかれましては、大変な思いをしていらしたと思います。この
ような折、我が家の犬を保健所までお届けくださいまして、まことにありがとう
ございました。
色々探しましたが見つからず、半ばあきらめておりました。家族と同じ様にとて
も大切な犬でしたので、本当に助かりました。人様の温情をしみじみとかみしめ
ております。ここに改めて、ご親切に深くお礼申し上げます。
(以下略)
敬具
平成23年4月27日
亘理郡以下原文には正式住所と署名。

2011年4月28日

ダックスフント

Filed under: 災害支援 — office @ 8:42 PM

宮城県の亘理市は津波で壊滅状態のところです。そこをアセスメント調査のために車で走っていたところ、茶色いダックスフントがとことこ歩いているではありませんか。朝雨が降ったのでびしょ濡れではありますが、それほど衰弱していません。たぶん、捨てられたんでしょうか、首輪はあります。車から降りて逃げてしまったらしようがないと手招きしてみると、うれしそうにこちらに来て、手をぺろぺろなめます。こうなったらだめですね。ずっと抱きしめてあげて、保健センターに連れて行き、飼い主をさがしてもらうことにしました。
飼い主が現れなかったら、車を運転してくれた宮城の聴覚障害者団体のボランティアがもらっていいと言ってくれました。
このダックスが壊滅状態のところをなぜ歩いていたのかはわかりません。避難所で飼えなくなったのでしょうか、それともはぐれちゃったのでしょうか。
ダックスを抱いているときの暖かい体温と周りのめちゃくちゃな状態が、なにか心がぐるぐる回るような感じでした。

副会長 矢野 耕二

日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会

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