会長挨拶

ごあいさつ

日頃は本会の活動にご理解をいただき、誠にありがとうございます。前期に続き会長を努めさせていただくことになりました。微力ではございますが、引き続き皆様のお力添えをいただきながら全力を尽くしてまいりたいと存じます。

支援の現場は相変わらず様々な悩みにあふれ、ストレスの多い方の相談は減ることなく、暗い事件も増える一方です。そのような状況の中でどうしたらより良い支援を行うことができるか…、私達はさらに多くを問われるようになりました。

先日、日本子ども家庭福祉学会のシンポジウムに参加する機会があり、支援者支援について考えさせられました。「支援者が支援されてこそ、支援が成り立つ」は震災支援を機に痛感しておりましたが、実は「支援者支援学」は学問的な体系が構築されておらず、課題となっていることを知りました。

私どもは生活や就労面では「いかにして生き延びるか」に対して福祉サービスや民間の資源を活用したサポートなどを行います。一方、心のケアは極めて日常的で現実的な営みに長期的に寄り添い、それは本人の心理だけでなく、現代社会の情勢や昨今の経済状況を探りつつ、一緒に考える営みであり、時には二次的受傷を受けることもあります。ストレスフルな状況でおきる共感疲労やバ
ーンアウトを予防する支援者システムが国によってなされるべきであるというお話でした。

本会は内閣府登録被災者援護協力団体として、今後起きる様々な聴覚障害者の被災地支援を行えるような体制を検討していくことになります。学術者の方はじめ様々な専門の方のお力添えをいただきながら、課題となっている支援者支援のシステム化にも焦点を当てて考えていかなければならないと痛感いたしております。

 まさに気が遠くなるような課題多しの時代ではございますが、会員の皆様が聴覚障害のソーシャルワークの専門性を高めていただけるように、役員一同、充実した研修企画等を考えてまいりたいと存じます。
今度とも温かなご支援とご教示をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 令和8(2026)年7月吉日
一般社団法人日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会
会長 舘脇千春