事務局長矢野の地元は東京の中野区です
中野区には、神田川と妙正寺川が流れており、昨年秋の大雨で氾濫してしまいました。川沿いにお住まいの聴覚障害者から、不安だという声が出ました。
そこで、災害時の聴覚障害者に対する情報配信事業の検討をすべく、日本財団に申請したところ、決定を受けたので、準備を進めているときに、この企画を、他の障害者団体にも紹介しました。
そうしたら、他の障害者も情報配信が必要であるし、避難所移動支援も必要だということがわかりました。
じゃ、一緒にやろうよと。
結局、行政もまきこみ、障害者当事者が中心となって、中野区障害者防災委員会を立ち上げ、今年5月から毎月一回審議を続けています。
初回の委員会には、中野区長さんも出席していただきました。
そこで、中野医師会、薬剤師会、消防庁の方をお呼びして、ご指導をいただいたり、災害対策の先進地である静岡県に視察に行ったりしました。
こうした色々な取り組みを通じて、本日、中野区障害者防災訓練を行います。
本日朝8時に、震度7の地震が中野区でおきることになっています。
中野区防災分野(防災課)から委員会に、地震が起きたこと、障害者の安否確認をしてほしいこと、障害者の避難所までの移動支援をしてほしいこと、の連絡が入ります。
災害対策本部を設けて、登録している障害者の安否確認をするとともに、登録ボランティアに、避難所までの移動支援をすべく待機するように連絡します。
障害者の無事と居場所を確認した後、担当ボランティアに、移動支援に向かうように連絡します。
本番は、その障害者の地域の避難所に移動するのですが、今回は訓練ですので、区役所横の公園に集まることになっています。
そこでは、中野区長さん、中野区議会議長さん、消防庁の方、警察の方、そして私たちの仲間が待機しており、続々「避難」してきた障害者とボランティアを励まし、応援します。
こういうことを通して、障害者同士、障害者とボランティア、障害者と行政、障害者と区民、それぞれの輪が広がることも、大きな目的として持っています。
それにしても、皆さん、無事(?)「避難」してきてくれるんだろうか。