成年後見制度学習会開きました

昨日11月25日、茗荷谷にある筑波大学東京キャンパスで、成年後見制度の学習会を開きました。
大変参考になる学習会でした。

成年後見制度というのは、認知症になった高齢者や精神障害者や知的障害者で、判断能力が欠けたり、衰えたりした人を支援する制度です。

当初は、本人の財産を本人に不利益が生じないように管理するという使われ方が大きかったのですが、最近は、本人の身辺監護など、生活支援全般に関わっていくという見方が増えています。

そうなると、社会福祉士や精神保健福祉士などの出番なんでしょうが、担当する内容が、法律行為中心なので、弁護士との連携もかかせないようです。

ということで、昨日は、弁護士の方と、社会福祉士会での成年後見制度に関わっている方をお呼びして、お話を伺いました。

大切なことは、制度そのものの理想と実情をどのようにあわせていくかということかなあと思いました。

聴覚障害者の場合、契約内容が判断できないでサインしたのか、文章(日本語)がわからなくてサインしたのか、などのところで、判断能力の有無が問われます。

また、裁判所は、聴覚障害者には手話通訳をつければいいんだろうとか、紙にかけばいいだろうとか、こうした見方が大勢を占めているのが現状でしょう。

こうした状況から、聴覚障害者を支援していくことができればいいなと。
当協会の存在価値は、こういうところにあるんじゃないかなと、そんなことを思いながら、お話を伺いました。