第5回研修会を終えて

9月3日と4日にわたって研修会を行いました。
3日は、正会員と東日本大震災聴覚障害者相談支援登録ソーシャルワーカーを対象に、研修を行いました。
「震災支援活動におけるソーシャルワーカーの役割~専門職として何が求められるか」
まず、現状報告と「なかま」事業について説明がありました。
支援事業の活動開始の流れについて、簡単なロールプレイを行いましたが、わかりやすかった、と好評のようでした。
さらに、合併して地名が変わっても現地の聴覚障害者は旧名を表現することが多いので、旧名も知ったほうがいいと話がありました。
地域独特の手話表現もあり、すこしは、手話の勉強になったと思います。
あとで自己紹介があり、参加者にとって初めての顔合わせになりました。
また、参加者約35名に日本財団からビプズと名札が渡され、あらためて気持ちが引き締まったことでしょう。

「なかま」事業は今までにない、初めての試みの事業です。
現地に入ってからどういう事態が起こるのか、予測がつきませんが、登録ソーシャルワーカーの皆様は、専門職という自信をもってあたっていかれると思います。
夜は交流会でお互いに交流を深めました。

4日は、一般参加者も含めて、約50名の参加がありました。
午前は関西学院大人間福祉学部教授 松岡克尚氏を招いて「ソーシャルワークにおけるネットワークとその類似概念~位置づけと課題」をテーマに講演していただきました。
社会の中で様々なつながりや関わりを具体的な例を出してわかりやすくお話していただきました。
チームワーク、活動、対人関係、上下関係など、多くの、様々なつながりが私たちのなかにあると感じました。
午後からは、被災地活動の報告があり、それをふまえて、パネルディスカッションを行いました。
宮城県県聴覚障害者協会の会長、現地コーディネータ、日本財団の3名のパネリストからお話を聞きました。

簡単ですが、2日間の研修会の報告でした。

来年は被災地活動の報告ができると思います。
皆様から、被災地救援活動に多くのご協力とお力お願いしたいと思います。
台風が近づいているにも関わらず、参加してくださり、ありがとうございました。

日本聴覚ソーシャルワーカー協会 会長 稲 淳子

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です