2014年8月13日

2014年度 研修会の報告

Filed under: 未分類 — office @ 5:02 PM

研修会1日目(6月28日午後)は、「聴覚障害者の成年後見について~事例から~」をテーマに、弁護士の田門浩氏に講演をしていただきました。

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講師の事例をもとに、成年後見制度の利用手続き、後見人として選ばれた場合の様々な義務や注意点、支援内容、地域との連携などを具体的にお話していただきました。

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聴覚障害者の成年後見人とは、その障害の特性や生活背景などを理解したうえで、利用する本人の幸せとは何かをよく考えていく大切さの重要性を知る良い講演でした。

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2日目(6月29日)の午前は「聴覚障害ソーシャルワーク実践を理論化する試み」についてのディスカッションが進められました。マイノリティである聴覚障害者について、聞こえる社会に対して説明できる力が大切であり、他のソーシャルワークにはない技術が必要などを認識しました。

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午後はワークショップで、各自「聴覚障害者」支援に特化したコンピテンスとは何かを考え、グループごとにコンピテンスの図を作成し、日頃の自身の支援活動を振り返る良い機会となりました。

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2014年7月28日

2014年度へむけて挨拶

Filed under: 未分類 — office @ 9:28 AM

2014年の6月、今年初めて、一般社団法人として、日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会の定期総会と研修会を開催することができました。

改めて振り返ってみますと、直接コミュニケーションによる専門的支援の必要性から、聴覚障害のソーシャルワーク活動を始めて、7年経過しました。

今も、聴覚障害者・児を取り巻く社会状況も変わり続けています。特に、東日本大震災の年は、聴覚障害のソーシャルワークが大きく求められ、また試された年でありました。特に、前例に学びながら支援をすすめていくようなことは困難さがありました。そういう中で、昨年から、聴覚サポート「なかま事業」が全国拡大になっていったことは、実に喜ばしいことだと思います。

こういう活動を支える皆様がいるからこそできることと思います。

そして、聴覚障害の特性にあわせて個人を尊重し、地域での生活を安定に結び付けるために、多くの関係機関や関係者と連携していくソーシャルワーカーを一人でも多く育てていきたいと思います。聴覚障害者と直接コミュニケーションをとる社会福祉士と精神保健福祉士で構成した職能団体として、ゆるぎのない、有資格者団体であることを、誇りに持てるようにしたいと願っています。

新しい年度に替わりまして、会長に再任することになりました。

今後もお互いに研鑽し、皆様の求心と意欲を期待しています。そして、皆様と活動を一緒にしていくことを期待しています。

会長挨拶

2014年1月17日

年頭のあいさつ

Filed under: 未分類 — office @ 2:54 PM

大変遅くなってしまいましたが、皆さん、あけましておめでとうございます。

年頭にあたり、私から一言お話をさせていただきます。
今回はいつもよりも長い冬休みでしたが、心身ともにゆっくり過ごすことができたでしょうか。

昨年までの3年間は、我々にとっても大変な3年でした。
東日本大震災救援活動から聴覚サポート事業「なかま」があわただしい中で始まり、昨年4月から全国対象に、聴覚サポート事業「なかま」がスタートしました。

今年からまた新しい一年がスタートします。やることは山積していますが、できることはすべてやり尽くしたと言えるくらい、一人ひとりの努力と工夫を重ねていって欲しいと思います。

直接コミュニケーションをもって支援をする。
専門性を持って聴覚障害の特性に合わせた支援をする。
地域の力を、なかまの力を、当事者の当たり前の人生を支援をする。

ソーシャルワーカー一人ひとり自己覚知する。
それぞれの立場で協力をお願いしたいと思っています。

みんなで心を一つにしてなかまを支えていきましょう。そして、我々もソーシャルワークを研鑽琢磨していきましょう。

今年もよろしくお願いします。

会長 稲 淳子

 

2014年1月16日

秋の学習会の報告

Filed under: 未分類 — office @ 5:22 PM

早くも1月半ばを過ぎました。

今年も地球温暖の影響で、日本列島が冷え切っていますね。寒い中、風邪の脅威にもめけず、日々の業務や活動に邁進されている皆様、お元気でしょうか。

報告が大変遅くなってしまいました。
昨年に、秋の学習会が行われましたのは、まだ紅葉が美しい時季でした。

11月30日土曜日、大阪市内で、公開学習会「司法と福祉の連携を考える」をテーマに、臨床心理士である河崎佳子先生にお話をしていただきました。

サブテーマとして、「法を犯した聴覚障害者の背景から見えたもの」とあわせて、講師の臨床実践や聴覚障害者関連の裁判、精神鑑定などをふまえながらお話ししていただきました。

聴覚障害が人格形成に影響を及ぼすのか?聴覚障害を抱えて生きてきた「成育史」の影響をも考えないといけないなど、お話をされました。

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参加者のアンケートから一部を抜粋します。
・法務省の関係の仕事をしております。実際の支援にむすびつくヒントをいただきました。
・今回のお話で、罪を犯して人も被害者となった人も、その前に相談に来てほしかったというお話しがその通りだと思った。
・ろう者が学校を卒業するまでに身につける社会性の中に「自分で説明できる」という部分の大切さに気づかされました。
・「ろう者の歴史を教える必要性」もなるほどと思える1つでした。「相手の身になれない」
もよくわかる納得できる言葉でした。
・聴障を抱えて生きてきた成育史の影響が人格形成に及ぼしている事に共感しました。
・ろう者が自分の事を説明できる事の大切さを知った。
など、たくさんの感想や意見をいただきました。

司法と福祉の連携は、社会福祉士、精神保健福祉士の為すべきソーシャルワークであると言えます。
これから社会的注目や関心が大きくなるだろうと予想されます。
寒さが厳しい今日です、体に気を付けてくださいね。

                               会長 稲 淳子

2013年8月1日

2013年度 秋の学習会(一般公開)のご案内

Filed under: お知らせ — office @ 5:40 PM

秋の学習会のお知らせです。詳しくはこちらの→ご案内をご覧ください。

詳細は下記のとおりです。

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日 時   平成25年11月30日(土)13:30~16:00

会 場   エル・おおさか(大阪府立労働センター)7F 709号室

(大阪市中央区北浜東3-14)

内 容  13:00~13:30 受付

13:30~15:15

講演「司法と福祉の連携を考える

      ~法を犯した聴覚障害者の背景から見えたもの~」      

講師:河崎 佳子氏

15:30~16:00 河崎氏とのミニトークセッション(予定)

情報保障  手話通訳を用意しています。

対象者    関心のある方ならどなたでも参加できます。

参加費    1,000円 当日払い

申込先    一般社団法人 日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会

FAX)03-5464-6059  E-mail)office@jaswdhh.org

会場準備の都合上、参加希望の方は事前に申込みをお願いします。

平成25年11月26日(火)までに申し込んでください。

2013年7月17日

総会と研修会を終えて

Filed under: 未分類 — office @ 10:50 AM

梅雨明けが宣言され、早くも猛暑の日が続いています。皆様、猛暑の中、日々の業務に邁進しておられることと思います。お礼と報告が遅くなりましたが、先月の6月29日と30日の二日間にわたって、東京都港区ヒューマンプラザにおいて、総会と研修会を行いました。

本年度の総会は、2013年4月に一般社団法人を取得してから初めての総会です。

6月29日(土曜日)の午後、一般社団法人に移行することを会員の皆様に承認していただき、一般社団法人日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会として、スタートをきることができましたことをあらためてお礼申し上げます。

当協会の事業と会計の報告、及び東日本大震災被災聴覚障害者相談支援事業「聴覚サポートなかま」から全国聴覚障害者相談支援派遣事業「聴覚サポートなかま」へ引き継ぐことの報告がありました。

そのあとの研修会は、本年4月から展開する全国聴覚障害者相談支援派遣事業にあたっての研修となり、会員対象のみで行いました。

研修会第一日目の6月29日(土)は、「なかま事業から全国展開を見据えて」~あらためて聴覚障害者ソーシャルワークを深めあう~というテーマで、派遣コーディネーターの矢野からなかま事業の総括と、会計手続きの報告を行いました。それを踏まえて懇談会の形で派遣事業に関する話しあいを行いました。参加者の中から、派遣経験や不安や疑問などの話が出て、少しは派遣業務のイメージがつかめたのでしょうか。

研修会第二日目の6月30日(日)午前は、川根紀夫氏の講演「手話を暮らしの基盤としている聴覚障害者に対する援助活動を考える」~社会的障壁が生み出すコミュニケーション障害~というテーマでした。川根氏は、手話通訳士であり、行政の現場で業務されている経験から、福祉制度から人権問題まで幅広く多岐にわたる内容のお話しをしていただきました。

午後は、事例検討会「ソーシャルワーカーが元気になれる!」というテーマで、いくつかのグループにわかれて提供の事例について話し合いました。事例検討会は、事例発表ではなく、支援の良いところを皆さんで考え、意見や異論などをお互いに出し合いながら、また次へよりよい支援を踏み出そうというものです。参加者の皆さんは、力を、はげましをお互いにもらったのではないでしょうか?

これから毎年6月に開催する研究大会の研修は、会員対象の研修となり、全国派遣事業で派遣するワーカーたちにとって重要な研修になると思います。その一方で、当協会の啓発活動や学習の場として、学習会を行う予定でいます。本年度は、11月30日(土)大阪で開催する予定です。詳しい内容は、ホームページでお知らせいたします。皆様、どうぞ、ご参加ください。

本年度から新しい協会としてスタートをきることができましたのは、ひとえにみなさまのご支援のおかげです。これからも当協会の活動を見守っていただきますよう、心からお願い申し上げます。

2013年6月末日

会長 稲 淳子

2013年4月23日

2013年度第一回研修会のお知らせ

Filed under: お知らせ — office @ 11:20 AM

詳しくはこちらをご覧ください。

なお、会員限定の研修会になっておりますので、参加ご希望の方はご入会お願いします。

会員申し込みはこちらから。

2013年4月10日

2013年度挨拶

Filed under: 未分類 — office @ 3:49 PM

会長の稲淳子です。

4月から新しい年度がスタートしました。以前よりお知らせていました通り、4月から当協会は法人格をもってスタートします。それとともに、会員体系も変わることになります。すでに事務局長からお知らせがありましたとおり、会員は有資格をもつ会員のみとなり、4月から正会員で構成される協会として活動していきます。

当協会は職能団体であり専門性をもって支援活動をさらに進展していくために、会員を有資格に限定することは時代の流れの必然といえると思います。したがって今までご協力していただいた、また一緒に活動していただいた準会員、学生会員の皆様にお別れを言うのではなく、再会を楽しみに、待っています、と言います。

みなさん、将来一緒に活動する同志ですから、資格をとってまた帰ってきてください。お待ちしております。本当にありがとうございました。

今後は、学習会や活動の状況をホームページにてお知らせしていきますので、どうぞ、ご覧になってください。

日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会 会長 稲 淳子

2013年1月4日

新年のご挨拶

Filed under: 未分類 — office @ 12:37 PM

新年おめでとうございます。 昨年は色々と変化がありました。 政権公代や外交問題、原発脱退など色々と揺れた年でした。 そのなかで、なかま事業が少しずつ進んでいることは、皆様の ご協力と暖かい支援があるからこそ、なし得ることだと思って います。 被災地ではまだまだ支援を必要としていますが、支援が物から質へ 変わってきていることはご存知だと思います。 私たちは、聴覚障害者の視点に立った支援とは何か?いつも現地 で教わってもらっているんだと感じています。 その気持ちを忘れずに、今年も皆様と一緒に頑張って行きたいと思います。

4月から当協会は法人格をもって、新たにスタートします。 なかま事業も全国展開の事業となります。 これからたくさんの困難や障害、批判などがあるかもしれませんが、 皆様の暖かいお心を、そしてご協力とご理解を支えにして、当協会は 頑張って行きたいと思います。 ぜひとも、一緒に頑張って行きましょう。 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会会長 稲 淳子

2012年10月25日

平成24年度現任者研修会の報告とお礼

Filed under: イベント — office @ 9:35 AM

朝晩肌寒く感じるようになりました。空が高く澄み切って、気持ちいいですね。カラッと晴れた日の10月14日に、東京都リフレッシュ氷川で、現任者研修を行いました。

日本財団の助成により、昨年の7月から始まった、東北大震災聴覚障害者救援活動として聴覚サポート「なかま」事業を始めてから1年以上過ぎました。

「なかま」事業に派遣登録していただいたワーカー、当協会の正会員とあわせて参加者約30名、なかま事業の実践報告と事例検討を行いました。

10月あたりから宮城県にとどまらず、岩手県、福島県にも派遣を始めるようになっており、ますます聴覚障害者のためのソーシャルワークが求められています。研修は、実際に派遣する現地の実践を想定した内容でしたので、参加者にはそれぞれ感ずることがあっただろうと思います。皆さん、真剣に取り組んでいました。

「なかま」事業の実践は、4月から展開する全国派遣事業へのステップにもなりうるものです。こういう事業を支えていくための研修を行い、そして無事に研修を終えることができましたことをお礼申し上げます。

次回は、来年の6月末に総会と研究大会を行う予定です。そのころには全国派遣事業が始まっている時期ですね。今後も当協会の活動のご協力と支援をお願いいたします。

会長 稲 淳子

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